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 メ ル マ ガ  「ホ ー ス レ タ ー」



 まどろむ 
 曇って蒸し暑い日の井の頭・弁天池
 沈みゆく夕陽の残照のなか、池に溶け込みそう



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 メルマガ・サイト〈まぐまぐ〉のケータイ・サイト〈ミニまぐ〉から、ケータイ版無料ミニまぐ「赤い血の◎」を発行しています。「ホースレター」の180字以内の短文ケータイ版といったところです。PCのメルアドでも受け取れます。重賞全部(ときに土曜メイン)が対象です。発行は金曜正午すぎと土曜正午すぎの2回を予定しています。これの土曜版が私の最終予想ということになります。

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メール・マガジンの「ホースレター」は、最初は競馬通信社などの複数の書き手で運営されていましたが、少しずつやめていって、2002年に2人くらいになった時点で私が単独で引き継ぎました。

もともと「ホースレター」という名前は私がかねてからメルマガの題名にと温めていたものであり、愛着があります。そして競馬通信社の優秀な書き手の人たちのおかげで、部数も5サイト合計4000部くらいありました。この部数を引き継いで廃刊せずにひとりで書くとなると燃えないわけがありません。自分に火をつけているつもりで、走ってきました。

基本的にはその週末のレース予想を、血統に触れたりしながら書いています。でも、ひとりでやっているので、文体や話の内容の脱線具合など…、机に向かいPCに触ったそのときの気分で好き勝手、自由奔放にやっています。ここの「エッセイ」のコーナーに掲載したものも、「ホースレター」に書いたものが多い。

■最新号は日曜、レース終了後に、ここにupします。

目次のタイトルをクリックすれば、該当の原稿にジャンプします。でも、全部読んでいただければ、いちばん嬉しいです。
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 今はなき平原 
 火星大接近の2003年夏、火星を見た平原  (乗馬クラブ跡)
 のちに、つくばエキスプレスの おおたかの森駅の付近になる




■ 最新号 ■    エリザベス女王杯 など


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・04/04/15 Vol.636 皐月賞 ◎テスコボーイとコスモバルク


・04/06/10 Vol.644 エプソムC ◎ダンツジャッジに変更が成功

・04/08/06 Vol.652 函館2歳S ◎アンブロワーズ自信あり

・04/09/03 Vol.656 小倉2歳 エイシンヴァイデン◎を打てない理由

・04/09/17 Vol.658 セントライト ◎コスモバルク、逃げてもいいよ

・04/10/22 Vol.663 菊花賞 ◎ホオキパウェーブで何の迷いもなし

・05/01/07 Vol.667 シンザン記念 ◎寒波が来ようとヘリオポリス

・05/06/03 Vol.697 安田記念 アサクサデンエン◎の秘密

・05/08/26 Vol.711 クローバー賞 アドマイヤムーンはA級配合

・05/09/02 Vol.712 新潟2歳S ショウナンタキオンで迷いはない

・06/05/19 Vol.756 オークス カワカミプリンセスかアサヒか

・06/06/02 Vol.758 安田記念 今年も◎はアサクサデンエン

・06/08/03 Vol.767 関屋記念 関屋の◎はカンファーベスト

・06/12/01 Vol.785 阪神JF 底力あるウオッカが◎

・08/05/17 Vol.937 Vマイル 先物買いで、◎エイジアンウインズ








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「ホースレター」 最新号  

         エリザベス女王杯 など




● あと10

 京王杯2歳Sはメンバーが薄くないか。トールポピーもいないし、 2歳ばっかりだ。そりゃあたりまえか。フィフスペトルかスパラート か吉田一族のエイブルインレースかだが、スパラートは名牝系だが、 サクラバクシンオーにしては強いが、まだはっきりしない。どうもこ の父は苦手で、産駒をなかなか信用しない傾向が私にはある。もう少 し叩いたほうが強くなるような気もする。エイブルインレースは母の 父から融通性がありそうだが、前走内容がどうか。◎フィフスペトル はニジンスキーが多いせいか母の配合も底力があるせいか、走りがど っしりしている。距離が1F延びるくらいは問題ないだろうし、三浦 の東京も問題ない。

 アンドロメダS。◎はヤマニンキングリー。菊帰りは買いというセ オリーが昔はあった。今は路線の問題もあって一概に言えない。アグ ネスデジタルの子で、千八か二千がベストではないか。白百合Sくら い走ればなんとか。 (R)


● あと9

 オーロC。馬場が渋りそうで、ハートオブクィーンかヤマニンエ マイユかトウショウカレッジか。外枠で勝浦なら、かえってそつな く乗れるのではないか。千二か千四かだが、ラストタイクーンなら 千四でもいいか。

 2版が世に出る助けをしていただいた方から、『日本サラブレッ ド配合史』の箱入り豪華装丁第2版(定価5500円)を提供して いただきましたので、ホームページ「ケヤキの向こう」の2222 22アクセスのキリ番祝いに、贈呈させていただきます。
閉め切りは今日から222222を達成した日の24時までに、
abc@tescogabby.com
までお申し込みください。
スパムの設定を最大限に厳しくしていますので、まじめなメルアド からタイトルや本文をまじめに書いて送っていただけないと、スパ ムのフォルダに行ってしまいます。スパムのフォルダはあまり覗き もしないし、覗いたとしても開くことはありません。テキスト形式 でスパムにならないメールで送信してください。そうでないと当選 することはないと思います。
なお、このメルアドはお申し込み専用ですので、翌日から受信停止 になります。当選の方には、別のメルアドから当選通知メールを送 りますので、その後に送付先ご住所をご返信ください。 豪華装丁第2版は21世紀の今から考えたら時代遅れかもしれませ んが、私の30代に考えた理想の装丁です。他の版はお持ちで、 2版だけ無いという方も遠慮なく応募してくださいね。よろしくお 願いします。あ、それから、奥付の後ろに222222と書いて私 の氏名を落書きしますので御覚悟のほど。

 エリザベス女王杯。2年前は的中馬券が宙に消えた。得べかりし 利益は数えてもしかたない。リベンジはないかと思っていたが、前 走の馬体はよかった。ここも◎で取り返せるのではないか。問題は ノリが気分よく前に行きすぎるのが心配で連軸かもしれない。相手 探しだが薄目では渋った馬場が得意のステイゴールド産駒か。 (R)

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04/04/15 Vol.636
◎テスコボーイとコスモバルク


欅欅欅====================================================
 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 204 =================================================

● 好きな馬を好きなように

 ダンスインザムードは強かった。クイーンCを脚に熱もって回避したから、ポロッと本格化前の弱さを見せるかとも思って3月はハラハラしながら見守ってきた。私が最強牝馬と言ってきたテスコガビーも重とダートでポロッと負けたからだ。

 でも、桜花賞では一抹の不安なんてのは杞憂に終わった。一戦ごとに馬体重が増えているように馬自身の体質が案外と強いのだと思う。馬体もフォームも柔らかくて気品がありすぎるから、脆さが隠れているようで心配で心配で仕方ないが、本人は丈夫だし競走なんて簡単だよとでも思っているのだろう。

 正月から言っているように私は皐月賞に出るべきだと思っていた。そういうスケールの馬だし、今からでも藤沢先生、ダービーを使おうではありませんか。

 2着のアズマサンダースも阪神JFとチューリップ賞で◎にした馬だから気持ちよかった。誰も言わないがこの馬は美形だ。美しいってのは罪らしいが、ま、一緒に暮らすならこの馬が気楽だろう。そう、性格も良さそうなタイプだ。ロイヤルチャージャー系のサンデーは好位抜け出すタイプなら桜花賞OKという私の考察は正しかったと思う。

 皐月賞は弥生賞と同じ。コスモバルクのサポーターズクラブの会員証も家に届いてあまりの美しい会員証に嬉しくなった。道営の競馬場のゲートでこれをスッと差し出してフリーパスで入れるの? 想像しただけでウキウキしてくる。高知競馬場もハルウララの会員カードを作ったほうがいい。大井もハイセイコーのカードを・・・、そう思ってしまうような美しい色合いのカードだった。

 バルクの皐月賞は直前輸送しかできないみたいだから、マイナス点は大きいが、鍛え上げた馬だから、なーに、これくらいのハンデがあってちょうどいいかもしれない。一走ごとに成長が窺え、前の形もだんだんよくなってきている。テスコボーイが表現されて、そっくりになってくると、見て惚れ惚れする。成長力もあって頼もしい。なにくそ、だ。

 私はテスコボーイに縁がある。

 人生最初の74年のPOGでテスコボーイとモンタヴァルがいちばん好きなので、テスコボーイ×モンタヴァルのテスコガビーがいたから、とった。彼女は翌年、桜花賞とオークスをともに大差で勝った。

 「週刊競馬通信」は85年に佐藤洋一郎さんの次?だったかで参加した。そのときの連載コラムの第2回でテスコボーイを語りその子サクラユタカオーをA級馬と褒めた。そのコラムを書き上げようとしたときにユタカオーは共同通信杯を勝って骨折したが、毎日王冠や秋の天皇賞で活躍してほしいと書いた。翌年、毎日王冠と秋の天皇賞を楽勝して彼はA級種牡馬となった。第3回、第4回もテスコボーイの話を書いた。

 デイリーのコラムの95年の初回が重賞未勝利で4番人気のマル地・トロットサンダーに◎。初回はマイルCSからと言われて、ああ的中デビューだぜ、と思ってレース2週前からジーンときたほどだ。そのコラムで調子に乗って自己紹介を長々と書いたら(苦笑)、行数オーバーで2着のメイショウテゾロを褒めた5行を送る寸前に行数数えて惜しくも割愛。そしたら10万馬券。10万馬券ズバリでコラム・デビューという快挙は逃したがトロットサンダーの母の父はテスコボーイだった。

 今年2004年は、文章を書くのに、もうムリに当てにいかなくてもいいや、そんなことは二の次だ、好きな馬を好きなように書こうと思って本ばかり読んで正月を越したら、〈全兄弟クロス〉のダンスインザムードが出てくるわ、テスコボーイがぎっしり詰まったバルク船が北から流れ着くわ。もう何も考えることはない。10年ごとにテスコボーイが幸運をもたらしてくれるのだと勝手に思っている。末尾にデイリーのコラムを一部引用しておきました。

 マイラーズCの◎はサクラプレジデント。この馬はバランスの悪い立ち姿以外は大好きな馬で、二千以下のレースはすべて◎にしてきた。ベストは千八か二千だが、このメンバーなら、マイルでも、ま、いいか。

(「デイリースポーツ」の「笠の血統展望」から一部引用)
 馬の血統は派手な血脈だけでも成り立たない。産駒の成功率は低いけれども母系に入って優秀な形質を伝える血脈も必要で、それには生産界の層の厚さが欠かせない。その意味においても地方競馬は馬産にとって、とても重要なのだ。私は地方の馬だからとひいきにする性向はないが、地方の馬が地味でも優秀な血統表を持っている場合は虚心で褒める。

 ナスルーラやその孫に当たるテスコボーイは大好きでいつも褒めてきた。テスコボーイは今のサンデーサイレンス(SS)のような存在だった。コスモバルクは母がトウショウボーイ×ビッグディザイアー×キタノカチドキで、テスコボーイとその父プリンスリーギフトのラインばかり配合してきて、テスコボーイ2×4が光っている。この柔軟性のある優秀なスピードの凝縮が、バルクの父であるザグレブの中距離向きのスタミナとバランスがとれている。鍛えて強くなる父系の血も、自前の長い坂路コースで鍛える陣営に向いた。二千がベストだし、長距離輸送のハンデがあっても気にしない。ここもロマン一切抜きで◎を打ちたい。

 SS産駒の○ミスティックエイジは母系にリボーやニジンスキーがあってレベルの高い血統だ。
 ▲コスモサンビームも父がシアトリカルの子のザグレブだから使われてのプラスが見込まれる。(以下略)
(R)
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04/06/10 Vol.644 エプソムC
◎ダンツジャッジに変更が成功

欅欅欅====================================================
 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 212 =================================================

● 完璧

 安田記念のアンカツはすばらしかった。仮柵を外したAコースだから、インのグリーンベルトはやはり際立っていた。でも、その違いもゴール前300メートルのところまでで、ゴール前はJRAのHPのコメントどおりインも芝がはげていた。

 アンカツは後方に位置し、ずっとグリーンベルトを走り、直線に入っても大外に回すか一瞬迷ったらしいが、あと300メートルくらいまではグリーンベルトを走って居直っていた。これで外に回ったテレグノシスなど数頭に比べて、自然と前後の位置が追い付くことになる。あとはちょっと斜め外に出すのに開くかどうかだけだが、思いどおりきれいに開いた。

 追い込み馬がずっとインの芝の良いところを走って、距離得もして、ちょっと外に出そうとして出せないというのはNHKマイルのときのタニノギムレットだが、今回は雨で馬群がばらけたこと、外の芝の良いところに何頭か思い切って回したので、その何頭か分、壁の争いが減った。

 4Rのモエレエルコンドルで内から5頭目を伸びてきて、5Rのキャメロンガールでは思い切ってかなり大外に回して伸びた。どちらを通るかの試走だったのだろう。やることが朝からビシッと決まっていた。ダービーを勝つということは大きな自信になるのだろう。開いて運が良かったと呼べない努力も尽くした上での心憎いほど落ち着いた完璧なレースだった。

 というわけで今週はアンカツが乗って人気になりそうなのがファルコンSのムーヴオブサンデー。アンカツは桜花賞でも距離はまだ伸びてもOKみたいなことを言っていたが、私は千二か千四と言ってきた。ここは距離は合うが、56で騎手が人気だし、牝馬の今年6戦目で上がり目があるかどうか。いくらのりにのっているアンカツでも◎はやめた。ユタカよりも勢いのある男に逆らうなって? はい、すみません。

 ◎はビッグファルコン。フジキセキ×ノーザンテーストというありふれた血統。でも、祖母の父ダイヤモンドショールはミルリーフの子。ミルリーフの母ミランミルはフジキセキの4代母でもある。ミランミル5×5と、なんか青木さん好みで打ちたくないが、タイキバカラもクリスタルCで◎を打ってヒヤヒヤだったし。ファルコンSは小回りの中京だからガリガリやって追い込み馬がくるというイメージが拭えない。◎とした。

 エプソムCは重賞勝ったばかりの、そして昨年のこのレースの覇者でもあるマイネルアムンゼンが人気だろうから、エイヤッと思い切ってワールドスケールを狙ってデイリーの原稿を先週木曜に書いたら、なんということはない。週明けに「GALLOP」を見たら、野城、吉田両氏が◎。人気ないと思ったのにトホホ。

 父スピニングワールドはマイルがベスト。クロスはリヴァーマンだから二千がベスト。総合的に判断して、渋った馬場の府中の二千がベストか。前走の二千四百はゴール前で差し返されたが、あれは距離だろうと思った。冬場から中距離と太めで負けてきたが、そろそろ距離短縮で馬体絞れて◎ということだったが、私はひねくれ者のコントラリアンだ。人と群れるのはジンマシンが出るほど嫌いだ。この馬は切れが意外とないから追い切りも見ていると惚れない。1週前の予想を珍しく変更することにした。

 ダンツジャッジは安田からの連闘。連闘の馬はデイリーでは書きようがない。安田が始まる前に原稿送信しているんだから。日曜登録してくるとも思わない。父から見て距離はピッタリ。ベストと5メートルも違わない。3代母がアローエクスプレス×モンタヴァルで歴史に残るウミッドウォーとウダイプールの〈全兄弟クロス〉だ。こういうクロスは配合論の絶対的な裏付けになる。科学とはそういうふうにやるものだと私は教わってきた。千八、二千が鬼だったアローバンガードも同じアロー×モンタヴァルで同じクロスで大好きだったのが忘れられない。

 ダンツジャッジの安田記念は騎手の一か八かの決断で大外に回して負けたが、大外まで回したロスがあったものの、じつによく伸びていた。連闘は[1-0-0-1]、中1週は[1-1-3-0]。12月のディセンバーSではヤマノブリザードやマイネルアムンゼンに快勝。1月の金杯はワールドスケールよりも3キロ重くてコンマ1秒差。AJCは1キロ重くて完勝だった。トーホウシデンと同じで格上の魅力がある馬だ。渋った馬場も巧い。人気薄。心配は前走の休み明けの16キロ減だけだが山内厩舎を信頼したい。いちおうパドックは気になるとしても◎とした。

 大好きなミスキャストは昨年の安田以来で、脚部不安を抱えているから休み明けは狙いだが、さすがにパドックを見たい。
(R)
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04/08/06 Vol.652 函館2歳S
◎アンブロワーズ自信あり


欅欅欅====================================================
 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 220 =================================================

● 女クロフネ

 関屋記念はデイリーでは◎ブルーイレヴンとしたのに、追い込みは利かない馬場だからと、もう少し自在に動けそうなマイネルソロモンに変更したら、なんと、位置どりが逆や。マイネルソロモンは後方から。1着から3着に変更してしまったわけだ。ポケットに1億円の小切手を入れたのも記憶にないが、この10年間、予想を変更して裏目に出たのは記憶にない。レース10日前に考えたデイリーの予想を変更するのも平均して年に1回か2回。ほとんど変えない。変えるときはよほどのとき。でも今回は失敗した。

 ま、そういうこともあるだろう、と思って忘れるしかない。吉田 稔は好きだが、鞍上をもっと評価すればよかった。そうなんだ、あ んなに前に行っても、昔みたいに引っ掛からないんだ。ふーん。

 吉田稔といえば名古屋の予想の達人・森徹也さんが吉田稔・命の 人なのだが、めちゃくちゃ自信あったらしくて、関屋記念で家3軒 くらい買えたかな。あ、森さん、メールたしかに拝読しましたよ。 家買えたかって? 私はほんと素直さが欠けてるもんでゴメン。 m(_._)m

 今週の新潟は北陸S。◎はヒカリジルコニア。森さんからメール は来ないけど、吉田稔だし。前々のケイバで流れ込みに期待。

 小倉日経オープンの◎はマイネルジャパン。距離延長とダート路 線でかすんでしまったが、芝千二なら強い。休み明けで前が壁にな ったレースを除けば、芝千二で4戦4連対。スキャンは平たん小倉 も鬼だ。

 函館2歳S。アンブロワーズが◎。新馬勝って、ステークスはデ ィープサマーが出ないかもという噂なので、すぐステークスの◎と 決めた。ディープサマーが出てきて、どっちか迷ったが◎。おお、 そうしたら、今回は人気がないので驚いた。

 千の新馬を勝った馬は頼りない。はい、分かってます。牝馬限定 戦だった。字くらい読めます。時計が遅い。知っております。関東 馬は弱い。分かっています。1回しか使っていないから頼もしさで 劣る。ははは、そうなんですか。

 でも、千メートルのレースなのにスローだから、時計は全体時計 を1秒引き算して補正すると58秒9。このタイムはこのレースの 連対馬のリザーブユアハートやスターエルドラードと同じだから合 格だ。

 牝馬は早熟だからこの時期は斤量差もないくらいで牝馬だからと 評価を落とす必要はない。

 小島太は私と同じく宇宙人だから関東も関西もあるものか。フジ キセキの頼りない血統のブルーリッジリバーを桜花賞で2着に持っ てきたのは偉い。

 新馬でちぎって捨てたカシマフラワーはダート馬ではないから次 走のダートは負けたが、連闘で出た芝の未勝利戦を1分10秒8で 大差の楽勝。カシマフラワーがちぎった相手のウエストミンスター はスズカブルームに、リワードレジェンダはリッカバクシンオの2 着に負けた馬たちだが問題にしなかった。いくらハイペースとはい え1分10秒8は函館では合格ライン。1分11秒3のラベンダー 賞よりも1週違いでこちらのラップのほうが中身が濃いくらいだ。 そして、アンブロワーズとカシマフラワーの勝負付けは済んでいる。

 馬体はふっくらして姉のアンナヴァンと比べるだけムダなほどの 貫録。臨戦過程は新馬戦よりも楽で快調。追い切りは馬なりで余裕 の動き。

 なぜ人気がないのか知らないが、末尾に引用したデイリーのコラ ムで血統は解説した。フレンチの最高の配合をしている。サンデー サイレンスの弱点も出ていない。月曜の新聞で「女クロフネ」とい う見出しが踊ることを信じて、単複連ワイド、何でもやってみたい。 ◎アンブロ、○ディープサマー、▲カシマフラワーの順。

 カシマフラワーは牝馬なのに2週連続連闘!なのでデイリーでは 書けなかったが少し買いたい。日曜に行われる翌週の特別登録とい う行事は、日曜2時半、4時半の2回。今は薄暮開催で5時半?に もある。連闘馬のためにこういう時間設定で登録されるが、2時半 の登録だけでないから日曜夕刊が出てしまうので書き直せない。そ ういうものだと思っていてください。血統批評だから出る出ないが はっきりしてなくてもコラムとしてはいいのだと言われているし私 もそう思っています。

(デイリースポーツの「笠の血統展望」より一部引用)  函館の2歳Sは早熟タイプで、しかも2戦か3戦使われて良化し た馬が実力発揮というパターンが多い。力のいる洋芝の連続開催の 最終日だし、ややこしいレース。それは分かっているのだが、好き な馬は褒めておきたい。

 ◎はアンブロワーズ。父はクロフネを出したフレンチデピュティ。 母がサンデーサイレンス(SS)×サドラーズウェルズ。母の兄が ダービー馬のフサイチコンコルド。千メートルのキャリア1戦だけ と、このレースとしては頼りない臨戦パターンだが、父からのスピ ードだけでなく、この母系ならパワーや底力も備えているはず。毎 年、牝馬にはすぐ惚れてしまう。桜花賞タイプでしょう。

 ディープサマーは母がサドラーズウェルズ×ブラッシンググルー ム。リボーも入る。重厚で文句なしだが、タイキシャトル産駒には もう少し切れやスピードの血も入れたほうがいいかもしれない。ク ロスがヌレイエフの母でもあるスペシャルとサッチの〈全兄弟クロ ス〉と、これもA級。半兄のアルスブランカも好きだが、タイキシ ャトルで少し力馬的なところはあるかもしれない。(以下略)
(R)
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04/09/03 Vol.656 小倉2歳S
エイシンヴァイデンに◎を打てない理由


欅欅欅======================================================
 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 224 ===================================================

● 振り切ろう

 昨日の旭川のナイターでコスモバルクはやっとこさ勝ったみたい だ。勝てばバルクのサポート・メンバーの私は口取りができる。で も8月13日号に書いたが私は道営には行けない。私はこの馬はテ スコボーイだと言い続けてきた。テスコボーイだからダートは走ら ない。これくらいダートがへたくそな血も珍しい。やっぱり、この 馬は私が言ってきたとおりテスコボーイだ。道営繁栄のために旭川 まで行って走ってくるという心意気は評価できるが、セントライト 記念に向けてきついローテが心配だ。ま、中山で会おう、それまで 元気でな。

 札幌のエルムSはひねりたくない。タイムパラドックスは何度も ◎を打ってきたが千七の器用さではウインデュエルが上か。負ける まで◎と言ってきたから、ここもウインデュエルが◎。

 新潟2歳Sは◎マイネルレコルト。前走も2番人気で◎にしたが 狙いどおりだった。岡田さんの牧場に一時帰省したら風呂に入って のんびりなんてさせてもらえるわけはない。そのせいではないだろ うが骨と皮ばかりで走っているような体つきだが、フォームは軽快 だ。これで肉がもっと付いて470キロあったら言うことないが…。 血統は母が私の大好きなプリメロの〈全兄弟クロス〉で、自身はリ ボーのクロス。言うことなしで◎。馬体は後ろ半分がセントクレス ピンとかを遡り、プリメロの全兄弟の影響が出ている。春のPOG の雑誌の写真のほうが若いからよく分かる。相手はショウナンパン トル、エイシンハッピー、インティライミの順とした。

 小倉2歳S。エイシンヴァイデンの生産牧場であるウインチェス ターファームというのは吉田直哉さんが2年前に始めた牧場で、彼 のお父さんはテンポイントで有名な吉田重雄さんだそうである。吉 田重雄さんは拙著『サラブレッド配合史』の初版が出たときに、さ っそくねぎらいの言葉をかけてくださった。それもずいぶん大らか な人で「温泉入って酒飲んでゆっくり遊びに来ませんか。いらっし ゃいよ」という嬉しいものだった。それと前後して私の父が急逝し て時間がなくなり訪れる機会を失してしまった。

 そういうこともあったのでエイシンヴァイデンには情を感じる。 母がヌレイエフの祖母でもあるソングの〈全兄弟クロス〉4×3と すばらしいクロスで、馬体もバネの塊みたいですばらしい。ここは 一瞬◎でいこうという気にもなったが、私は頑固だ。この母の父ミ シエロは私の好まないコンキスタドールシェロの子で、エイシンチ ャンプの父でもあり、私はエイシンチャンプをその血のためにずっ と褒めないと書き続けてきた。ミシエロの中の最良の部分であるソ ングのところをクロスさせるから、私のクロスの考えでは弱点はか なり解消できていることになる。そういう弱点解消論を持っている。 だから◎を打ってもかまわない面もある。そう、かまわない。でも、 やめた。

 吉田さんの息子さんがアメリカに雄飛して初年度に送り出す産駒 ということでも人気になりすぎる。特別を勝っていることでも人気 になる。情を離れて◎を打たせていただきたい。

 ◎は同じ瀬戸口厩舎でヴァイデンと併せ馬をして負けないマルカ フレンチ。素質はあるしケイコは走るがレースでやる気になってな いと陣営は言っているが、ハッと人生に目覚めてやる気になるのが 9月5日午後3時頃かもしれない。フレンチの大型馬といえばクロ フネやアンブロワーズがいる。鞍を外した写真を見れないのは残念 だ。だから、からだの線が見えない。でも、肉の塊みたいに見えた し、フォームも力強い。母系にリボーとダンチヒが入る配合も良い。 エイシンヴァイデンもマルカフレンチもデピューティミニスター系。 このラインはノーザンダンサーにドミノくらいしか入ってないから アウトな活力がある。私はとくにフレンチは好きだ。

 写真といえば加藤栄さんの『世界の種牡馬』(自由国民社)も写 真がほしいなあ。それ以外は詳しいしコンパクトだし文句なしだが。 もっとも写真が入ると価格が高くなるのかな。それだけが残念だ。 ところで、この加藤さんの本買う人は多いと思うけど、そうなら私 の『配合史』も一緒に買ってくださいね。おお、ちゃっかり宣伝し てるわ。

 マルカフレンチのデビュー戦はアドマイヤベガの子のモンローブ ランドが千のレコード勝ちしたレースで3頭横一線の2着。3着の コスモフォーチュンはその後千二を1分8秒1でレコード勝ちした。 エイシンヴァイデンのフェニックス賞はハイペースの1分8秒7。 人気が被りすぎかもしれない。不利があって5着に負けたフラワリ ングバンクは次走の千をレコード勝ちした。そうなんです。この新 馬戦はもの凄いレベルの高い大激戦だったんです。だから私は小倉 2歳Sはツルマルオトメもソエが治ればいい馬だし、大混戦だと思 ってきた。人気が偏るとよけいに逆らいたくなる。

 マルカフレンチは前走がダート戦だからデータ的に人気にならな いらしい。しめしめだ。データ全盛時代にあって、競馬をデータで やらないで競馬論でやることに誇りを感じる。だって、データでや ったら誰でも同じようなものになってしまう。それだけは耐えられ ない。足し算は算数でやって競馬は競馬論でやる。競馬論で足し算 をやったりしない。私は総合的でシンプルで個性的なだけだ。

 ここは6番人気という雲行き。走る気になるのは先と言っている うちに攻めて買いたい。男子マラソンは32キロでスパートだとか 入賞できてよかったなんて言わないで玉砕してほしかった。守りに 入ったら金はとれない。アテネの2週間でさんざん見てきた。温泉 の御厚意忘れられません。ほんとうに、ありがとうございました。 でも、今の私は地獄のちまたで攻めよう。バットをきれいに振り切 ろう。吉田さん、それが私の生き方ですけん。◎マルカフレンチ、 ○フラワリングバンク、▲コスモフォーチュン、絞れん、エイシン ヴァイデンもユタカもいる。多めに流そう。
(R)
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04/09/17 Vol.658 セントライト記念
◎コスモバルク、逃げてもいいよ


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 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 226 ===================================================

● 脚余すくらいなら

 チリエージェは前走33秒3で逃げ切ったが、今度は河北が千二の重賞を34秒6の超スローで逃げるから、直線入って1ハロン10秒5の脚で差されてしまった。なんで千二の重賞でスローの瞬発力勝負にしないといけないのか? 単騎逃げなら千二らしく速めの平均ペースで逃げて後ろの馬にも脚を使わせてしまえば際どいのに。脚余したら競馬はつまらない。これは先代の松山吉三郎先生の信条だが。私にはああいう逃げは理解できない。

 岡部のフェミニンガールの逃げはみごとだった。土曜も日曜もファインプレーの連続で大活躍だった。ヤマニンアラバスタは開幕週の追い込みだから外を回せば届かないかもしれない、インを追い込めば窮屈で前は開かない、だから◎を打たなかったのだから、進路妨害で降着はやっぱりかというところ。フェミニンガールの◎は正解だった。専門紙の印を合計するサービスがあるから見てたら9番人気だったのに、なぜかあれあれ、最後は3番人気だったけどね。あのう、読者の方は「ホースレター」読んでも、いっぱい買わないでくださいね。あほ、そんなよそう、だれがいっぱいかうか。

 でもね、インゴットが並んできて頭ほど交わされてからムチを抜くのはやめてください。岡部先輩、お願いですから、馬体を併せてきたら差される前にムチを抜いておいて追い出してください。シェルゲーム、ローエングリン、あまりにもためすぎて待ちすぎて、走ってるほうはどうなってるのか?分かりませんけど、買って見ているほうはイライラしてしまう。新聞引っ張るから、もう新聞ビリビリですわ。

 今週は変則開催で番組を覚えるのに私の知能では足りないかもしれない。書き間違えてないとは思うが番組表をよく見てください。

 土曜中山はカンナS。マイネルラヴ産駒の◎マイネデセールは千二に距離短縮が気になるが、祖母がスプリンターズSを連覇したメイワキミコだから対応できると考えた。マイネルラヴ産駒は使われて、しぼんでいかないのがエライ。スペシャルウィークとは逆だ。スペシャルウィーク産駒には母系にスピードがあったほうがバランスがいいと簡単に言ってきたが訂正したい。メジロドーベルと同じでプリメロの〈全兄弟クロス〉が爆発力を発揮しすぎているから、もっとスタミナを注入してもズブくて困ることはなさそうだ。軽すぎないほうがいい。話がそれたが、タイニーウイナーより強いと見た。

 日曜阪神のローズSは好メンバーがそろったが◎はダイワエルシエーロ。マイルでもたもたして二千四百は少し長い。二千あたりがベストだと思うが、そうでなければ、この馬はややこしすぎて、もう私には理解できなくなる。キンカメを追い切りであおって調子は良さそうだし、まさか、連は外さないだろうと思った。大穴で少しだけヒカルドウキセイ。まだ外を回して届く馬場ではないかもしれないがレクレドールにも気があるが比較して人気がなさすぎるので遊んでみたい。ハイペリオンのクロスが自身(薄いけど6×6・6・6)から3代母まで4代続くのが愛嬌だ。むかし牛や馬でクロスの研究をしていたが一流の血で4代くらいなら何も問題ない。

 日曜の中山はセントライト記念。ダービーでバルクを◎にしたのは間違いだったかどうか、まだ自分の中では結論が出ていない。レースが終わって丸坊主になって予想法もいじくった。おかげでダービー以降の予想は良化した。◎の連対率は45%だから以前も以後も似たようなものだが、◎のうち1番人気だったケースが33%だから、かなり減った。今年は好きなように打つと公言してきたが、人気だろうが人気薄だろうが、もっと好きなようにやることにした。バットは重いやつに変えて、しかもきれいに気持ちよく振り切ることだけ考えている。じんせいとおなじでなんとかなるやろ。

 ◎はコスモバルク。冷静に考えるように努めたものの、じつは旭川のバルクを見てから何も考える気がしない。情が入り込んでくる。困ったものだ。でも、菊で◎にする気はない。天皇賞でキンカメとやれば距離的に◎を打ったのに。ここはローテがきついし疲れているかもしれないし、グリグリに人気が被るだろう。相手も弱すぎて逃げ馬もいない。妙に気持ち悪いレースだ。いちばん怖いのはエアシェイディか。冬樹、脚余すくらいなら逃げて負けてもいいんだよ。

 月曜も競馬がある。どうせなら競馬法改正して一年中、4レースずつ毎日やろうではないか。そのほうが集中できていい。あ、そうか、地方が怒るな。しょうがない、地方はインターネットでパドックとレース見せてインターネットでも馬券売ればいい。ネットの券売システムくらい経済特区とかなんとか言って国家予算から捻り出せばいい。楽天に運営委託するのもいいなあ。今どき競馬場に通って、だけでは古い。古すぎるとプロ野球の石頭オーナーたちと同じで消えていくから何とかしたいものだ。

 月曜だっけ阪神は大阪スポーツ杯。◎はモノポール。実績から考えて58は重いというより恵まれたのではないか。
(R)
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04/10/22 Vol.663 菊花賞
◎ホオキパウェーブで迷いもなし


欅欅欅======================================================
 ■■■ ケヤキの向こう ■■■  笠 雄二郎・Yujiro Ryu
Vol. 232 ===================================================

● 迷いもない

 台風来たから夜は机に向かって台風を何度もウォッチしながら原 稿書いて目がボロボロ。デイリーの天皇賞の原稿を書き上げて何度 も読み返して、この「ホースレター」も半分書き上げて、朝起きて 台風が消えたのを確認してネットの新聞見たら、なんだって、私の 秋天の◎が故障しているではないか。断然人気のこの野郎にスキが ないか、前走のもたつきが気に入らないから何時間も考えたという のに。ああ、私の人生は何だったのか。そんなオーバーな話じゃな いか。また一からフォームを整え直してバットの手入れをして、考 え直して書き直さないといけないなあ。

 土曜府中はいちょうS。◎エイシンサリヴァンはスプリンターズ Sの日の不良馬場の新馬で、太めで出てきて幼い競馬をしたものの 直線一気。雨の日で発走時刻は後ろでスローなのを勘案しても芙蓉 Sを快勝したストラスアイラよりも時計の内容が優秀だ。サドラー ズウェルズとヌレイエフの〈4分の3同血クロス〉2×3と、これ は私の高く評価するクロス。牝系は私が『配合史』で高く評価した レディジョセフィン系で、3代母が英オークス馬で好きだったオー ソーシャープ。母の父はナシュワンと文句なし。サドラー系だから 少し力馬かもしれないが、広い府中で末脚を生かせば、これが◎。 ストーミーカフェの2着があるが、まだ走る気がないというニシノ ドコマデモは長い直線で変身に期待して○。キングストレイルは断 然の人気なので▲と遠慮した。

 土曜府中の富士Sは◎アドマイヤマックス。左回りならというと ころ。体質強化と陣営が言っていて、ユタカを乗せてきたから調子 はいいのだろう。期待した。

 福島民友Cはイソシギと思っていたら回避。探したら土曜京都の 久多特別に出てきたのを見つけた。もちろん◎。今夏の小倉はゴー ルデンキャスト、チリエージェ、イソシギが大飛躍。どれが走って も1分7秒5。イソシギはタイキシャトル産駒だけあって、距離は マイルまでOKだし脚質にも融通性がある。高崎に転厩して出戻り で帰って4連勝。走るたびにフォームも良くなってきた。

 日曜京都はかえで賞。ここも狙ったケイアイブーケが回避。木曜 夜にならないと出走馬が分からないから、いくら私が考慮時間が短 いタイプだといっても金曜朝の入稿はほんとうはつらい。5月まで は木曜発行だったから確定出走メンバーも木曜追切りも分からなか った。金曜発行に変更したのは正解。◎はニホンピロザプラウ。前 走も勝った馬とは内容が大差だが、ここはメンバーが手薄だ。馬体 のバランスは良いのでヘイローのクロスと母系の底力の血から使わ れての良化に期待できるのではないか。

 菊は例年なら中盤の千メートルがスローになるから2マイルの天 皇賞ほどスタミナ競馬にならないし、追い込み馬が脚を余すような 競馬。でも、今年はいつも坂路でガンガンやってスローに落として 走れないバルクが12秒台で引っ張りそうだから例年になく単純か もしれない。スタミナがあって長くいい脚を使える馬が狙い。

 凱旋門賞馬カーネギー産駒のホオキパウェーブは青葉賞を勝ったカーネギーダイアンと同じ配合。春はソエで走れないから中途半端な馬体だった。秋にソエが完治してビシビシ追えるようになって胸前と腰の肉が見違えるようになった。春の成績は全部無視。前走も新馬からこの馬を褒めていた藤田が、諦めずにまくる競馬を教え込んで淀の下りのマクリで勝負!という競馬だった。マクリは淀に合う。ノリは淡泊だから藤田のほうがこの馬の脚質には合う。骨折休場は無念だったろう。でもノリも私は好きだ。九分の仕上げの休み明けを一叩きして、生涯最初の絶好調で適距離を走る。馬主の金子さんはキンカメで秋天を狙い(うう、せっかくこういう話書いたのに回避みたい)、打倒バルクはホオキパで狙う。栗東は火曜が全休という時代錯誤状態。水曜は追えない。ホオキパは台風来る前の精神状態で水曜に美浦で追った。緻密で巧みだ。どこにもスキがない。美しい臨戦過程だ。

 ホオキパを◎で書いてデイリーに原稿入れて、週明けに「Gallop」の写真を見て、思わず息をのんで拝んだ。芸術的な仕上がり。美しい。すぐ切り抜いて壁に飾った。何度考えても、これが◎。何の迷いもない。何の悔いもない勝負をしたい。単、複、ワイド、枠、馬単、馬複、3連、3単。得体の知れない会社の株なんかを買うよりも、わたしゃこっちがいい。

 オペラもスタミナのあるサドラーズウェルズ系で○オペラシチーとのサドラーの線が本線。▲がハイアーゲームで△がハーツ。ほかはどうしよう。スズカマンボ、デルタ、シルクか。モエレは配当見てから。

 で、バルクはずっと言ってきたが、父が平凡で魅力ないが、母系が超一流の気品のある名血テスコボーイのクロスだから二千がベスト。ペースを落としての先行はできないのではないか。キンカメが出るはずだった秋天に行ってほしかった。中途半端な印は打ちたくない。好きだからこそ消す。ゴメン。
(笠 雄二郎・血統研究家)
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05/01/07 Vol.675 シンザン記念ほか
雨が降ろうと寒波が来ようとヘリオポリス


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血統研究家・笠 雄二郎の「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
───────────05/01/07──Vol.675 (コラム通算243)─

● 雨が降ろうと寒波が来ようとヘリオポリス

 正月は休みがあるからわからない面が多い。馬体重増の馬も多い。 中山金杯のカナハラドラゴンも8キロ増だった。無念。休みは嫌い だ。私はもう1ヶ月毎日、出かけてないときは椅子に座り続けだ。 昨日などは、あまりに、いとおしくて深夜に椅子を愛撫したほど。 机と椅子とノートパソコン(DELL)は手を尽くして選んだかい があって、ほぼ完璧に満足している。これからも、よろしく頼むよ。

 今週は3日連続開催。まず土曜の中山は呉竹賞。ナチュラルメイ クはクロフネと同じフレンチデピュティだからダートは旭川で勝っ てたわけだしOKだろう。3代母がプリメロとハリナの〈全兄弟ク ロス〉3×3で、このニアリークロスという考えは私の血統論のキ イだ。ホームページのドメインは primero にしようかと思ったけ れど先に取られていた。スペシャルウィークの近親で、強敵相手に 3戦惜敗しダートに戻って◎。

 土曜の京都は飛梅賞。ひばい賞だと思っていたから、とびうめと 知ってびっくり。◎はナイキウェルカム。ミスタープロスペクター 3×3にノーザンダンサーでアタゴタイショウみたいだ。

 土曜の京都は万葉Sもあるのかな。◎はアイポッパー。サッカー ボーイで距離はなんとかなりそうだし、母系にトムフールが入るか ら、もつだろう。トムフールはスタミナ源だ、というのは私の持論 だ。それに私は藤田伸二を信頼している。

 日曜中山は寒竹賞。◎はアドマイヤフジ。前走も◎にしたが敗因 は休み明けと出遅れだろう。母に底力のハイペリオンが5・5×5 とびっしりある。この中黒の意味は、父の5代に2つ、母の5代に 1つあるということ。「片方だけのクロス」(父のみに3本とか) なんて私は認めない。

 日曜ガーネットSは下記に一部引用したデイリーのとおり。全文 を読みたい方はホームページにUPしましたから、とんでください。 ◎はアグネスウイング。ヘリオポリスが山ほどある。でも、単独の クロスはニアリーなクロス(全兄弟クロスや4分の3同血クロス) よりも劣るというのが私の考えだ。エンシェントヒルと同じでダー ト馬なら、いいのかな、と。

(デイリーより一部引用)
エンドスウィープはその父系はフォーティナイナーだから底力不足 でどうってことはないが、その母系がノーザンダンサーやシンキン グキャップが入って底力を補っている。これがエンドスウィープの長 所だ。
シンキングキャップはハイペリオンの直子で底力満点のヘリオポリス を母の父に持っている。
アグネスウイングはリボー5×5、ミスタープロスペクター3×3 にシンキングキャップ4×6。おまけに母にヘリオポリスが3本も入 っている。
長所を強調したクロスで、しかも短距離のパワーの配合となってい る。ダート千二でこのメンバーなら血統的に◎は譲れない。

 日曜京都は福寿草特別。◎はアドマイヤメガミ。父エルコンドル パサーはヌレイエフとサドラーズウェルズの〈4分の3同血クロス〉 3×2で、スペシャルとリサデルの〈全兄弟クロス〉4×4・3だ った。クロスの濃密なエルコンドルパサーと、クロスの淡泊なサン デーサイレンスとは合うかもしれない。こういう考えは育種学の基 本でもある。ヴァーミリアンもこの配合だったし、はやりそうだ。

 月曜中山は黒竹賞。シンメイレグルスが使うのを待っていた。名 牝系の出で兄がマイネルモルゲン。ブライアンズタイム×シーキン グザゴールドはナシュアとヘイスティロードのクロスになるからタ フでダートならおもしろい。長谷川を乗せて東上し、ダート千八と なると楽しみだ。これが◎。

 月曜京都はシンザン記念。リファールとドミノが入って切れすぎ るペールギュントがユタカで軽い馬場の京都なら◎。▲が朝日杯で 出遅れたが力がある人気薄のマルカジーク。(R)
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05/06/03 Vol.697 安田記念 ほか
 アサクサデンエン◎の秘密


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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
───────────05/06/03──Vol.697─(コラム通算265)─

● 秘密を知ったからには

 安田記念はマイルの王者でもいないと、たいてい混戦になる。今 年も難解だ。G1で活躍したような実績のある馬から入るのが正攻 法だろうが、でも、私は近走、鬼脚を使って本格化著しいアサクサ デンエンの配合の秘密を知っている。これに◎を打ちたい気持ちを 抑えることができない。なぜなら、私は血統で生きてきたからだ。

 アサクサデンエンの祖母 Much Too Risky は、リスキーでスリリ ングな配合の持ち主だ。名牝ローズレッドとスイートラヴェンダー の〈全兄弟クロス〉5×5を持っている。そしてそれら名牝の子ロ ゼッタとカルミアは、ともに父がカンタールだから、ロゼッタとカ ルミアは同血で、アサクサデンエンの祖母は、この〈同血クロス〉 4×4を持っているとも言えるのだ。
Rse Red=Sweet Lavender 5×5
Rosetta=Kalmia 4×4

 そして5代母 Padus が世紀の名血ウミッドウォーとウダイプール の〈全兄弟クロス〉2×3を持っている。また、ウミッドウォーの 子アンウォーと、ウダイプールの子エアウェイは(甘く見て)約4 分の3同血だから、この〈4分の3同血クロス〉1×2が生じる。
Umidwar=Udaipur 2×3
Anwar≒Airway 1×2

 本馬にあるクロスでなく牝系を遡るのが残念だが、相似なクロス の爆発力の影響は残るだろう。ここ2戦の鬼脚はその威力を感じさ せるものがあった。馬体が物足りないというか胴が細く見えるのが 気になってしかたないが、シングスピールの子はローエングリンも 同じ形だ。許容できる。というわけで2005年の春、安田を私はこれ で一局打ってみることにした。○テレグノシス、▲ダイワメジャー。

 ユニコーンSはカネヒキリが出てくる。カネヒキリといってもカ ネミカサやカネミノブとは馬主が違う。馬主は金子真人さんだから ディープインパクトと両手に花で、強運というか笑いが止まらない だろう。止まらないといっても夜寝るまでには止めないとたいへん だが、羨ましいかぎりだ。そして、ノーザンファームもまた凄い。 芝でも切れるという説もあったが、私はフォームがダート向きだと 見ている。ダートだとG1をいくつ勝つかという話だろう。何が相 手でも◎。きっと、ダートの本場・アメリカに遠征したくなるに違 いない。モエレアドミラルもダートがベターと言ってきた。○シン メイレグルス、▲ドンクール、△モエレアドミラル。

 愛知杯は◎マイネヌーヴェル。時計の速い馬場で狙いづらいが、 昨年よりも軽いハンデで人気なし。気楽に乗ってほしい。(R)
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05/08/26  Vol.711  クローバー賞 ほか
 アドマイヤムーンはA級配合


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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
───────────05/08/26──Vol.711─(コラム通算279)─

● 満月か

 クローバー賞。トランプやっているとオールマイティーがスペー ドだからクラブよりもスペードが好きになってしまう。トランプは ずいぶんのめり込んだ。下北沢の下宿屋で5人以上、人が集まると 麻雀のあとにやった。「ブリッジ」を裏返しにして改良した「こん ちくしょう」という名のゲームを徹夜でやった。こんちくしょうこ んちくしょうとやっていて、隣の家からうるさいと文句が来ると、 空が白み始めた夜明けのお寺に塀を乗り越えていって、墓石の上で、 裏ジャックだ、正ジャックだ、セイムツーだ、どうだオールマイテ ィーだと皆でやったものだ。ああいうばかばかしいような日々が私 の人生でいちばんおもしろい思い出や糧になっている。寺山修司も 言っているではないか。書を捨てて街に出よ、と。べつに、墓地に 行かなくてもいいけど。

 今年の2歳は大物のデビューが早いと書いてきたが、クローバー 賞は凄いメンバーだ。牡馬と牝馬の大物対決でテスコガビーとカブ ラヤオーの菅原騎手の持ち馬同士の牝牡対決を思い出してしまった。 さしずめ、アドマイヤカンナが裏ジャックで、アドマイヤムーンが 正ジャックか。

 アドマイヤカンナは千二を楽勝してここ千五へ。アドマイヤムー ンは千八を楽勝して千五へ。どちらが距離の落差が少ないかは計算 してもどちらも三百メートルの差。マラソンの選手と100メート ルの選手が1万メートルで戦うとどちらが有利か、なんて話はよそ う。千二から来るとスタミナがあった方が適応しやすい。千八から 来るとスピードがあった方が適応しやすい。とすると、カンナの母 がアドマイヤラピスだからカンナは適応力がある。アドマイヤムー ンは父がエンドスウィープだから適応力がある。うーん。

 カンナは近親がフサイチコンコルド。ということは彼らに共通す る3代母が、 Bahram≒Fille de Salut 5×4 という名血の〈4分の3同血クロス〉を持っていることになる。お まけにブライアンズタイムはアドマイヤラピスのような重厚な血脈 構成の繁殖と相性がよいから、このカンナはかなりの配合だと理解 できる。

 そしてアドマイヤムーンは新潟2歳Sの◎も考えて悩んでいた。 これはヒシアマゾンの近親で、祖母が、
Relance=ポリック 4×3
の〈全兄弟クロス〉を持っていて、他にも
Hyperion 5×5、Honeyway 5×4
という底力あふれるすばらしいクロスだ。
自身は
Heliopolis≒Gulf Stream 6×6
の〈4分の3同血クロス〉を持っている。これはA級配合をしてい ることがわかる。ただし、スタートが悪いし気の悪さやズブさが見 えたのでスローになりやすい千五では届かないことも考えられる。

 鞍を外した馬体の写真を見ることができればいちばんいいのだが、 それはムリ。でも、グラスウィークやマナーハウスを子供扱いした この馬。血統表を見ているだけで感動してくる。函館千八の新馬は 増えてきたが、過去にここからヤマニンシュクルやシックスセンス が出た。札幌の千八と違って時計の問題にならないところが好きだ。 2開催で5鞍くらい組んでほしい。早くもG1ホースの呼び声高い マツリダゴッホとやる前に負けてほしくない。私はこの馬の血統が 好きだ。ということで、正ジャックのこちらが◎。

 ひまわり賞はダンディコマンドの子のミッキーコマンドが◎。フ ェニックス賞はメンバーがそろっていた。あそこで逃げずに差して 伸びたのはたいしたものだ。父は小倉は4戦全勝だった。九州産特 別のここならなんとかなる。自身はノーザンダンサー4×3。父は ハイペリオン5×5・5。祖母はナスルーラ3×4。4代母はプリ メロ2×3。一流の血のインブリードが有効であるという育種の原 則を、代を経ながらときどき実行していて好感が持てる。

 新潟記念は◎ダイワレイダース。SS×ノーザンテーストはマイ ラー配合で、この馬の場合は千八がベストのような気がするが過去 の千八〜二千タイプの同配合馬を見ると二千は守備範囲か。ヤマニ ンアラバスタは滞在競馬に強い馬で◎でもおもしろいが、クイーン Sに使うために北海道に渡って抽選で除外されて戻ってきたので滞 在のプラスは減っているかもしれない。フォーカルポイントは本格 的なタイプではないだけに、動き良化だが、取りこぼしたり難しい 馬だ。ダイワレイダースが本格化したので、◎はこれ。

 飯豊特別はこのクラス勝っている馬が斤量増になって微妙か。◎ は52のマルターズホビー。父はBCマイルに勝っていて短距離も 合う。前走よりも好スタートなら大外枠で乗りやすい。あとは折り 合いだけ。このクラスくらいは勝てる器と見ている。

 小倉日経オープンは瀬戸口厩舎の◎リボンアート。母がスカーレ ットリボン。SS×ノーザンテーストのマイラー配合で、小倉や京 都の平たんで切れる。本格化した今ならオープンでも通用する血統 だ。

 阿蘇S。阿蘇はめちゃくちゃ雄大で好きな場所だ。◎はサンライ ズバッカス。母はロイヤルチャージャーが3本あって、 Royal Charger≒Nasrullah 5・5×4・6 の〈4分の3同血クロス〉を持っている。ターントゥ系と呼ばずに ロイヤルチャージャー系と呼ぶのが血統や配合やってるとふつうだ と私は思うが、ラインの隆盛しか図にしない人には理解してもらえ ない。ダートは無敗で、このあたりはポンポン勝って重賞まで行け ないか。(R)
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05/09/02  Vol.712  新潟2歳S ほか
 ショウナンタキオンで迷いは全くない


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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
───────────05/09/02──Vol.712─(コラム通算280)─


世界中、災害や飢餓がなくなりませんが、
私は「国境なき医師団」を支援しています。
http://www.msf.or.jp/


● 血統と全てのファクターを

 札幌2歳Sでアドマイヤムーンが勝つのが待ち遠しいが、その前 に今週は2歳Sが2本ある。

 新潟2歳Sは迷いが全くない。◎はショウナンタキオン。ホーム ページの「日記」で、それぞれ新馬のあとにすぐ、アドマイヤムー ンはG1級、ショウナンタキオンもすばらしい馬と書いている。私 みたいに引っ込み思案でシャイで上手に生きていくこともできない 人間がG1級なんて書くにはよほどの理由がないといけない。ムー ンの血統表には〈全兄弟クロス〉や〈4分の3同血クロス〉があっ た。

 ショウナンタキオンの父アグネスタキオンはホームページの「デ イリー」や「エッセイ」にも載せているが、現役時代には負けるイ メージがなかなか湧かないと褒めまくった馬。今のディープインパ クトと同じくらいの評価をしていた。産駒はデビューが早くて、早 熟な短距離馬という評価が定着し始めている。早熟かどうかは知ら ないが、たしかにスピードがある。自身よりも産駒のほうがスピー ドがあるフジキセキみたいなところがある。タキオンの母アグネス フローラは、ナスルーラ3×4・4を持つロイヤルスキーの影響で、 その母でオークス馬となったアグネスレディーとは違ってスピード があった。タキオン産駒もロイヤルスキーかもしれない。でも、ス プリンターということはないだろう。

 ショウナンタキオンは祖母がエアグルーヴの母ダイナカールとオ ークスで叩き合ったメジロハイネ。私の配合論の核である プリメロ= Avena の〈全兄弟クロス〉5・5×5 だった。SS系×トニービンは切れる配合でもある。ショウナンタ キオンに弱点があるとすればメジロハイネの父メジロゲッコウがメ ジロには珍しくスピードがあったこと。ここに弱点(軽さ)がある かもしれない。その懸念以外は隅から隅まで文句なしにすばらしい。 これくらいのメンバーで◎を遠慮することはない。◎タキオン、 ○マイネサンサン、▲コスモミールの順。

 小倉2歳Sは迷った。エイシンアモーレは◎にする気はなかった。 そんな簡単な年ではない。しかし、私にとっては残念なことに圧倒 的1番人気になると思われたエイシンアモーレはフケになって人気 も落ちそうだ。グランプリシリウスは前走がフケでエイシンアモー レに負けたが、今度は元気だそうだ。このフケに関するプラスマイ ナスの逆転は大きい。競馬のプラスマイナスの法則というのは、そ れを信じないことには馬券予想にならないという競馬ファンには絶 対の法則で、20世紀のアインシュタインのE=mc2と並ぶ科学 的成果と言われる日々も来るかもしれない。くるかそんなもん。

 アグネスタキオン産駒のグランプリシリウスは母の父がジェイド ロバリーだから本格的な配合とは言い難い。こういう血統でも小倉 2歳Sは来れる。でも、そこまでして血統評論を書いて◎を打つの は10年前ならときどきやったかもしれないが、今の私にはあてる ためにそんな妥協を打ってみる気はない。人生は生きていくために は美学も必要だ。今の私は、血統と、他の競馬の全てのファクター を融合した予想を打つという誰もやらない大きな理想・目標がある。 なかなかままならんが。ジェイドロバリーは古馬の中級クラスの対 決とかでないと◎は打たない。それが融合の美学か。

 アルーリングボイスとトーホウアモーレが残る。アルーリングボ イスはフレンチ×エンドスウィープだから、いかにも2歳Sらしい 馬だ。小さいのにがっしりした体つきでたくましい。坂路を51秒 台で上がってくる。勝ったのを見てゴール板10メートル過ぎに、 一度はこれと決めていた。トーホウアモーレは父がアグネスタキオ ン。スピードがある。母のステージバンダムはマイラーだったが、 Nijinsky≒The Minstrel の〈4分の3同血クロス〉2×3 だ。こういう相似なクロスの爆発力は普通のクロスの威力よりも大 であるというのが私の配合論の核となっている。馬がまだまだ太い かもしれないという懸念はあるし、もまれてころっとこけるかもし れないので迷ったが、ま、いいか。これを◎で一局打つのが、血統 と全てのファクターの融合という私の目標に合致しているかもしれ ない。◎トーホウ、○アルーリング、▲エムエス。

 越後S。オジジアンの子のトウショウギアはスピードがある。サ ウスポーで新潟は勝負の場。前走は抑える競馬も成功した。となる と、ここは◎。

 弥彦特別。スウィフトカレントはアサクサデンエンの半弟。父が サンデーサイレンスに替わってヘイロー2×4となった。母の父マ キャヴェリアンにスピードがある。クロスから見ても千八は合う。 今までは中距離で準オープンまで行きかけたが、千八がベターか。 前走は位置どりが後ろすぎて32秒7の脚で上がっても全然届かな かった。今度は千八になり早仕掛けの後藤に替わってE=mc2じ ゃなかったプラスの法則で◎。

 エルムS。サカラートが出ても距離的に◎を打たないつもりだっ たが回避した。ダートは勢いだというのが私のやり方。ハードクリ スタルは春はぎくしゃくしていたが、敗因があるみたいだ。前走は 停滞を一掃した走りで快走した。ここも◎。(R)
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06/05/19  Vol.756  オークス ほか
 カワカミプリンセスかアサヒジュピターか


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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
───────────06/05/19──Vol.756─(コラム通算324)─


血統と馬体とレースぶりと、この3つが合致したところ、
それが私の競馬論の根幹です。

● go go! と少しばかりの幸運を

 オークスはいろいろ考えた。アドマイヤキッスは母の父ジェイド ロバリーがハンディキャップタイプでG1で◎を打ちたくなる血統 ではない。桜花賞は◎だったが、あれはヘリオポリスの〈4分の3 同血クロス〉があったからだ。その一点で◎が打てる。それが血統 の正しいアプローチだ。ここは二千四百。とすると、母がジェイド ロバリー×リファールだからスピード配合になっていて、サンデー をかけたから適距離は延びるが、それでも全兄のプラズマが二千二 百までのイメージ。その点が気になってしかたない。オークスは1 ハロン長いか。これではユタカのマジックが必要だ。

 とすると、ユタカは距離を意識して後ろから行く可能性がある。 アンカツはマーク屋だ。おまけにキストゥヘヴンは折り合いの不安 があってマイルの桜花賞は合っているというのが陣営のメンバーの 一致した見解だった。アドマイヤベガは菊で通用しなかったが、産 駒も必要以上にスピードを表現する。アドマイヤフジはズブいがあ れは母系がすごいスタミナ血統だ。馬の後ろに入れる調教もしてい る。ユタカと2頭で後ろにいては、たとえ距離を克服できたとして も、逃げ馬2頭の駆け引きしだいでは前残りになって届かない可能 性さえある。勝てばアッサリで単穴タイプか。

 ヤマトマリオンも考えた。これは母系がすごいスタミナだ。天皇 賞馬のカミノテシオが牝系にいる。カミノテシオは私のメルアドに 使ったくらい好きな馬で、ダービーは惜しくも出走取消になったが 打倒ハイセイコーの一番手だった。カミノテシオの富田牧場にも恩 義がある。買いたい。牝系はほかに菊3着のメグロモガミがいる。 菊はテンメイとメグロモガミの、自信の大穴勝負だったが、プレス トウコウにやられて2着3着。そのプレストウコウもヤマトマリオ ンの祖母の父になっている。右回りだとふくれるが、左はすんなり 回るのでかなりのサウスポーと見てフローラSから褒めてきた。追 い切りが甘い馬で何がどうなっているのかやりにくいが、これでい いのだろう。繋ぎが立っていてオペラハウスだし重もOKに見える が、陣営は湿るとノメってどうしようもないと言っている。雨の影 響が残ると、少し下の馬だから◎は打ちづらい。

 アサヒライジングは桜花賞終わった時点でオークスは期待できる かもしれないと思った。母系に菊のミナガワマンナや凱旋門賞のボ ンモーがいてスタミナ満点だ。胴も長いし、なんで千四やマイルば かり使ってきたのだろう。オークスは逃げると言ったり抑えると言 ったり諸説流れている。ヤマニンファビュルはすごい肉が付いてき てステキな馬だが、この陣営も人によって行くしかないとか好位で 抑えたいとか諸説ある。こちらの逃げ切りも魅力があるが◎が打て ない。木曜に新聞を4つも買ったが、逃げるかどうか何も載ってい ない。自分で取材に行きたかったくらいだ。Aコースは断然内ラチ 沿いが伸びた。今週はCコースに変更だ。ローラーはかけるのかど うか。日曜に雨が止んで剥げてない部分の洋芝の湿り具合や粘りが どうなるのか、いろいろ読めない。夜の公園をさまよい歩いて、こ ういうファクターを考えたが◎の決心がつかなかった。コースのど こが伸びるかとか、こういうことは土曜や日曜の競馬を見てから判 断するのがいちばんだが、それでは私の予想は届けられない。

 で、けっきょく◎は騎手は好みでないがカワカミプリンセス。今 年は好みでないような騎手を買わないとだめなG1シリーズかもし れないと割り切った。キングヘイローは超良血で産駒も距離は関係 ない。カワカミの母系はシアトルスルー、セクレタリアト、リボー、 ヘリオポリスと間違っても短距離に出ない血ばかりだ。クロスはサ ーゲイロードとセクレタリアトの〈4分の3同血クロス〉。このク ロスは大物が出ないのでそれほど好きでもないニアリークロスだが、 父に2本あって5・5×3となっている濃さと、オークスという格 を比較的、必要としないG1だからOKとした。フォームが大きく、 しかも利口で走り方も変えたり馬場状態も問わないおもしろい馬だ。 好位でと騎手が言っているのも、苦手のゲートさえ出れば安心だ。 ◎カワカミプリンセス、○アサヒジュピター、▲は流れに乗れそう な伸二のニシノフジムスメ。◎の単、○の複(配当しだい)、枠連 55、35を主体に5枠から枠連総流し。だいたいG1は1時間し か考えないのに、このレースは8時間考えた。G1は考えればいい というものではないが、それもあって、難しいレースだが、どうし てもあてたい気分だ。あとは、少しばかりの幸運を!

(ほかのレース略)
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06/06/02  Vol.758  安田記念 ほか
 安田記念はアサクサデンエン


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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
───────────06/06/02──Vol.758─(コラム通算326)─


血統と馬体とレースぶりと、この3つが合致したところ、
その地点に立って競馬を見、予想するのが、私だけの立脚点です。

● 人気でない◎×5

 G1×5と言われた府中のG1五連戦。1番人気も2番人気も◎ にせず、ここまできた。最後の安田記念は、大好きなダンスインザ ムードと大好きなアサクサデンエンで数日迷った。なにしろ、2頭 とも昨年と条件が違いすぎる。これは悩む。

 ダンスインザムードはデイリーで◎に書いたが、ブルーヘイズと ブルースウォーズの〈全兄弟クロス〉。これは上も走りまくったA級 配合なわけで、オークスまで名牝と褒めまくってきたが、パドック でパニックになって大汗かいて暴れるから、レースでの評価を下げ てきた。最近は落ち着いてきたので◎を打ってもおかしくない。

 アサクサデンエンは昨年の安田で◎にした。祖母がロゼッタとカ ルミアの同血クロス4×4。ローズレッドとスイートラヴェンダー の〈全兄弟クロス〉だ。こういう配合の効果は何代か先にまで影響 力を発揮する。名牝とか基礎牝馬から名馬が出るというのは血統論 の大昔からの定説だが、そういう例には何かしら配合的な裏付けが ある。しかし、べつに基礎牝馬論だけで配合論を語る必要もない。 さて、自身も名血のクロスを集めて、アサクサデンエンの昨年の本 格化はマグレではない。休み明けの急仕上げの天皇賞も好走した。 前走は4コーナーで不利があって競馬をしていない。そして最大の 問題は休み明けの実績がないことで、これで頭を悩ませたが、天皇 賞とドバイこそが休み明けで、ここは中9週。私はふだん10週ま では休み明けとは考えない。海外から帰って少しは楽させただろう から、その分、今度は何かしらの休み明けには違いないが、悩んで いるうちに追い切りを見て人気を見たら人気がなさすぎる。

 ダンスインザムードは前走と同じ1枠で、枠からも人気になりそう だが、前走も仕掛けを待ったというよりも前が開かなかった。イン 伸びの馬場で、内枠を引いて、力量接戦のメンバーで、緩めのペー スで、ダンゴになって、各馬内に殺到すれば、開くのか開かないのか。 開けば早仕掛けだろうが仕掛けて前に出るしかないだろう。そうな ると、末が甘くなるかもしれない。グッドタイミングで開くかどう か。

 7枠は外すぎるが、馬の内包する潜在能力と、むだな脚を使わさ ない名手・藤田伸二を信じてアサクサデンエンが◎。負ければ惨敗 もあるが一か八かだ。仕上がっていれば、スイープトウショウやサ イレントウィットネスがいない分、相手に問題はない。追い切りは 1週前も動いたが急仕上げかと見ていたら、今週も動いた。あと、 ほんの、もう少しのかんじだ。ひねくれ者の私は〈人気薄×5〉で 今年の春の府中のG1をしめることにした。
今年の春のG1に、ほとんど悔いなし。◎アサクサデンエン、○ダ ンスインザムード、▲ブリッシュラック。

(ほかのレース略)
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06/08/03  Vol.767  関屋記念 ほか
 関屋はカンファーベスト



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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
───────────06/08/03──Vol.767─(コラム通算335)─

血統と馬体とレースぶりと、この3つが合致したところ、
その地点に立って競馬を見、予想するのが、私だけの立脚点です。


● 白人、6回目は

 先週は土曜のミニまぐで2レース予想を訂正して、両方とも変更 が正解。今までは1週前のデイリーの予想を、当週の「ホースレタ ー」で変更していたが、今はデイリーが日曜当日版に移動したので、 逆です。予想はファクターをどう料理するかだから、外枠引いたと か、状態が一変したとかファクター整理のネタが手に入れば、解決 に近づく。つまり、私は事実は裏読みせず、信じるということ。事 実の裏ではなく表そのものと、自分を、どれだけ信じるかが勝負事 だと思う。ケータイメルマガ(ミニまぐ)は土曜午後も発行します から、ぜひ読んでください。「ホースレター」→「デイリー」→ 「ミニまぐ」の順に予想が新しいのです。私は自分を信じて、変え たくなったら遠慮なく躊躇なく変更します。変更成功率は80%を 超えています。

 今週はフェニックス賞から。今年の新馬は京都がいちばんレベル が高かった。HPでそう書いてきたから、ここもそれでいこう。イ ンディアン、ウソつかない。白人ウソつく。わたし、ウソつかない。 芝でオースミダイドウとシルバーストーン。ダートでのエイシンイ ッテンと3頭も京都で私のA評価が勝ち上がった。ここは、そのシ ルバーストーンが◎。スペシャルウィーク×ダンチヒだから、薄い ながらもヘリオポリスの〈4分の3同血クロス〉があってニックス。 ヘイロー3×3もある。母にもスピードのニアークティック3×4。 うーん、これは不良馬場を勝った馬の血統ではない。祖母には・・ もうキリがないから書かないけれど配合は代々文句なし。走破時計 で予想する人が多い時代だから、不良馬場のデビューは人気ないだ ろう。嬉しい。速い馬場の千二戦が問題だが、人気のシャルマンレ ーヌは父がダンスインザダークで、母が不良のフラワーCで2着し たジョージビューティだ。そんなに威張れないだろう。

(他のレース略)

 関屋記念は昨年の覇者・サイドワインダーが出てきた。今季は冴 えがないが、復調しているかどうかが問題で、好調ならこの条件は 合っていて問題ない。で、調子だが、昨年の輝くようなデキはなく 胴が薄く見えるが、それほど悪いわけでもない。昨年は調子よすぎ て骨折するほど走ったが、今年はこんなものか。でも、イマイチ、 ピンとこない。昨年、この馬の歴史に残るようなベストレースを見 ただけに、あれより上が見られるとは思えない。ファイティング原 田とガッツ石松と具志堅のボクシングを見てきたから、もうあれよ り上の闘魂が見られるとは全然思っていない。彼らは人間の存在感 やファイトというものが桁違いに凄かった。テレグノシスは千四と 千八のような中間距離の馬ではないかと、ずっと思ってきた。バラ ンスオブゲームとかテレグノシスとかを「中間距離の馬」と私は呼 んできた。マイルで◎はどうなのか。とすると、後は野となれ山と なれ、どこから入るか。
カンファーベストは新潟大賞典や新潟記念で連対していて新潟の平 たんは鬼だが、最近は二千だと折り合いが付かない。祖母にレディ ジョセフィン系のスピードの凝縮があるので、それが後ろから押し ているのではないか。こういうときは、後ろから押すな、と叫ぶか、 使う距離を短縮するのがよい。気性的に休み明けしか走らない馬で、 人気のないここで、しかもマイルで◎を打ってみたい。
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06/12/01  Vol.785  阪神JF ほか

 底力あるウオッカが◎



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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
──────────────────06/12/01──Vol.785──


血統と馬体とレースぶりと、この3つが合致したところ、
その地点に立って競馬を見、予想するのが、私だけの立脚点です。


● 直線が長すぎる

 ディープインパクトはすばらしかった。府中二千四百だとあれく らい強いだろう。700mも脚を使った。でも、小回りの中山だと、 ハーツクライを◎にするつもりでいた。残念なことに、「心の叫び」 はムンクの「叫び」のような悲痛なヒューヒュー言うノドの音にな ってしまった。ノド鳴りを最初に知ったのは2冠馬のタニノムーテ ィエだった。3冠目の菊はノド鳴りで出てきて、坂の下りで仕掛け て歓声がまき起こったが、直線では止まった。かわいそうだった。 ハーツクライもダイワメジャーのように手術すればいいのに、そう しないのは、キングジョージの疲労もあったのかもしれない。あそ こで叩き合ったエレクトロキューショニストなんか、もう死んでし まっている。エレクトロはゼンノロブロイとやったときは死にゃあ しなかった。日本のG1を3連勝したゼンノロブロイをハーツクラ イは05年のJCで相手にしなかった。どこかで種牡馬になれない ものか。今住んでいるマンションは駅まで歩かなければいけないの だが、ハーツクライをもらい受けて、毎日駅まで乗っていきたいく らいだ。馬に乗れるのかって? 乗れますよ、少しだけですけど。

 阪神の改修で開幕週にG1。これは予想の仕事していると泣きた くなる。イマジネーションの世界だなあ。想像力なら自信はあるが、 コースだけは路盤の硬さとか、いろいろあるから、そんな簡単には いきゃあしませんぜ。91年だっけ、あのときの阪神改修の想い出 が消えない。で、直線が352mから474mになってしまった。 その手前のカーブから見ると600mもある。3コーナーの奧から は1000mもある。府中の直線が525mだから、これは凄い。 これでは誰も仕掛けないだろうから、2歳牝馬戦ならスローの折合 い気遣いの引っ張り合いか? 今週は府中だと思って予想しよう。

 阪神JFは連勝してきたA級馬のスイープトウショウとラインク ラフトが消えたレース。魔界だ。逃げ先行馬と差し馬が絡み合って なだれ込むややこしいレース。今年は逃げ先行を狙いたいけど、こ の直線は長すぎる。◎はアストンマーチャンと言いたいが、これは 昨年までの予想かもしれない。リビアからナイジェリアまで砂漠を 1日で走っていけというようなものだ。そんなコースはパリダカに もないか。好位か中団から長く良い脚を使うタイプを狙いたい。

 ルミナスハーバーは好位差しができて強い。でも、腹が巻き上が っていて、彼女ギリギリではないか? 追い切り後に458kgだ そうだから輸送してまた体重減か? これが◎の予定だったが、心 配で◎を打ち切れない。

 ウオッカはタニノウオッカと命名しなかったのが好感できる。新 馬はトゥザヴィクトリーのメイのレースドールが1番人気だったが 相手にせず圧勝。終いの4Fが全部11秒台の逃げ切り。2戦目は エイシンイチモンジ、マルカハンニバルという牡馬戦線の常連相手 にあっさり先着。阪神JFの頃は早熟な牝馬は牡馬と互角だから、 牡馬相手の経験は後々まで生きる。スローで逃げ切られてしまった が、四位がゲートをゆっくり出て、勝ち負け抜きで後方で折り合い を付ける練習みたいな乗り方で、直線しか競馬をしていない。その 直線で11秒0−11秒5の上がりを牡馬を追い抜き、さらに彼ら を置き去りにして追撃したのだから、りっぱ。

 祖母エナジートウショウがトウショウボーイ×ダンディルート× テューダーペリオッドでハイペリオン4・5×5。スイープトウシ ョウの祖母サマンサトウショウがトウショウボーイ×ダンディルー ト×チャイナロックで、チャイナロックもテューダーペリオッドも ハイペリオンの孫だから同じくハイペリオン4・5×5。こうした スタミナと底力があふれる牝系で、G1級の牝馬と見た。折り合い つくし、好位に行けるスピードがあるし、長くいい脚が使える。新 装コースにも合っているのではないか。調教では以前から角居厩舎 の重賞勝ち馬たちと併せ馬をして置かれることもない。馬体のバラ ンスも文句ない。1勝馬だが素質で見劣りしない。ウオッカが◎。

 千両賞はカノヤザクラと叩き合いで1分20秒8を出したゼット カークが◎。

 中日新聞杯はトーホウアランはもう少しゆったりした流れがベタ ーか。マヤノグレイシーは千八がベターか。マヤノライジンは休み 明け走るが今回は動きがピンとこない。一叩きしてからがベターか。 ◎はインティライミ。じっくり乗り込んで、ここで消えたら弁解す る点もないような気がする。

 ステイヤーズSは前走ハンデ戦で2着だったアイポッパーが、今 度は別定戦だから◎。

 ターコイズSはマイルになったが、開幕週だから好位に行けるコ スモマーベラスが◎。

 葉牡丹賞。開幕週で逃げを狙いたいが見つからない。ニシノコン ドコソはいくらなんでも後ろからすぎて届かない。今度は、もう少 し前で乗ると言っているようだから地力を評価して◎。(R)
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08/05/17  Vol.937  ヴィクトリアマイル

 先物買いで、◎エイジアンウインズ



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血統研究家・笠 雄二郎の 「ホースレター」         
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─────Yujiro Ryu────────────────────
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血統と馬体とレースぶりと、この3つが合致したところ、
その地点に立って競馬を見、予想するのが、私だけの立脚点です。


● 先物買い

 ヴィクトリアマイルはたいへんだ。名血ウオッカをどうするか。 2月23日に京都記念を使ってドバイが3月29日。5月1日に帰 厩して、1週前は腹が巻き上がっていて482kg。レースは5月 18日、日曜日、晴予想。馬体回復と輸送も含めて478kgくら いか。この馬は間隔開けてビッシリ調教して腹目がしっかりしてい たほうが走っている。今回は相手がラクチンだが、はたしてどうだ ろうか。こういう問題の思考を抜きにして予想をしていたら、レー ス予想は全部、格やレーティングや過去の時計比較でやればいいの だ。わたしはそんなものでないと思っているから、人生の何割かの 情熱を注いできた。私が人生を賭けたくなって夢中になるほどおも しろいのは、血統だけでもなく格だけでもなく、多くのファクター の葛藤であり調整であり思考整理だ。

 アサクサデンエンはドバイが春緒戦で3月25日。安田が6月4 日。秋天から4キロ減で2着。ダイワメジャーはドバイが春緒戦で 3月31日。安田が6月3日で有馬と同じ馬体重で1着。

 体が戻るかどうか。距離のベストは千八かと見ているが、久々の マイルはそれほどハイペースでもないだろうから対応できるだろう。 エ杯とVマイルは女王決定戦だからG1の格が不可欠だ。でも、▲ とした。昨年もカワカミプリンセスは△だった。昨年よりは重い印 が必要か。

 ジョリーダンスはここ2走は不利でレースをしていない。しかし 7歳だ。女王決定戦は春も秋も若馬が強い。

 ニシノマナムスメは千八ベターという気がするが、ペースは合っ ている。

 でも、◎はエイジアンウインズとした。マイルのG1でマイルを 走ったことのない馬を◎にするのは初めてだろう。フジキセキは日 本でも南アフリカでも大活躍で、ドバイでも勝った。3代母がヌレ イエフと4分の3同血で、Shimmer≒Flaming Top 4×4。母がリ ボー3×4。姉キュートエンブレムがフローラSで3着に来て驚い た。マイルは守備範囲。問題は慣れだ。前に行く馬がいないので、 思い切って、遅めの平均ペースで逃げたらどうか。前走のラップは、 昨年のこのG1のアサヒライジングの逃げとラップが酷似している。 今年は使っても馬体も減らない。追切りも唸っている。あとは伸二 に期待した。伸二よ、ところで570円貸してなかったっけ? 会 ってもないのに貸すわけないわな。名手なんだから、このG1を勝っ て儲けさせておくれ。
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